マッサージルーム　リカバー | 日記 | ファンとして

  金色のメダルを勝ち取るのにおよそ何千人の中から勝ち残らねばならぬのか。
オリンピックだけで４つ。
アジア選手権で三つ。
世界選手権では１０に及び、その数累計１７の金メダル。

国民栄誉賞も当然ですが、そんな彼女でさえ苦しめたハラスメントや圧政から守り切れなかった協会団体の存在意義を改めて考えたくなります。

そんなハラスメント問題を乗り越え、昨年10月にようやく実戦復帰。満足いく練習も出来なかった中で12月の全日本選手権で頂点に立っただけでも驚異的ですが、6月の全日本選抜の決勝で川井選手に敗れました。

「自分が弱かったとは言いたくない。（川井）梨紗子が強かった」

従容として敗者の位置に就く者などいるわけもない。
勝負の世界は無慈悲のたまり場。
無情だけがそこにある。

それでも並外れた実力を持つ者は自分を打ち負かした対戦相手に敬意を表します。

伊調馨選手を孤立に追い込んだ者こそが生きていてもふるい落とされた者だと思う。

いつの日か彼女を苦しめたパワハラ問題、白黒はっきりさせるべくプレーオフされる日が到来してほしい。

伊調馨選手はすごく美人ですが「敗れざる者」の身震いするような余韻が久々に波打ちました。