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マッサージルーム リカバー | 日記 | リカバー映画日誌32「日本の悲劇」


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リカバー映画日誌32「日本の悲劇」 (2016.05.06)

映画を語る時は能うかぎり相手をその作品に誘発したい欲にかられるものです。


その作品の基準として「コチラ側」と「アチラ側」があります。もうひとつ突っ込めば「ホントらしいウソ」と「ウソらしいホント」です。


映画を語る上で楽しいのは当然「コチラ側」にある「ホントらしいウソ」の映画です。


いくらバイオレンスや人が死ぬ場面があろうと最終的には「ウソ」にしてくれる。それが映画ってモンです。


ところが長い間映画を観続けてれば時々「アチラ側」の「ウソらしいホントの映画」にぶち当たります。しかも結構有能な映画作家による作品で。


はしたないのを承知で列挙しますと

熊井啓の殆どの作品。
チャンイーモウの殆どの作品。
小栗康平の殆どの作品。
高畑勲の「火垂るの墓」「おもいでぽろぽろ」
ラース・フォン・トリアーの「ダンサーインザダーク」
是枝裕和の「誰も知らない」等など

河瀨直美や園子温らの作品の数々も加えてもいいでしょう。


そして初めて出会った小林正広

「日本の悲劇」
過去に亀井文夫、木下恵介の作品に同名タイトルがありますが全く無関係。


映画としては演劇的俯瞰がかなり目障りですが上質です。


原作クレジットはなく監督自身によるオリジナル脚本のようですがサトウトシキ監督の一連の傑作ピンク映画の脚本を手掛けただけにドラマの骨格はしっかりしてますし、ほとんど音楽を使用せず、ともすれば冗長になりがちな定点カメラの長回しも静謐な画に迫力があり退屈しません。


何といっても登場人物が仲代達也、北村一輝、寺島しのぶ、大森暁美4人だけの演技合戦が見もの。


でもどんな才能溢れた作品でも「ホント」に近づき始めた瞬間から映画は映画でなくなります。


「無慈悲にも亡くなった方々に捧ぐ」とエンドタイトルに出た時に確信しました。



小林監督が新作を発表すれば多分観るでしょうがこれとは全く反対の作品を期待したいものです。





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