マッサージルーム　リカバー | 日記 | リカバー映画日誌１６「吸血鬼ドラキュラ」

２週連続で台風情報にヤキモキさせられます。

プロ野球クライマックスシリーズも気になりますしアジア大会でも日本人選手の活躍も見逃せぬ所。
ノーベル賞も日本人から３人も出て昨日は１７歳の少女が受賞という驚きの報せが入ってきたりして何だか連日メディア漬けの毎日、という感じです。


ここまでくると仕事で大忙しの日など夜には何だか現実のハナシについていけなくなり、ついつい悪癖の映画鑑賞に走ったりしたところへ都合よく（悪く？）




「吸血鬼ドラキュラ」

などという思いがけないシロモノ。



もちろんファンなら誰もがご存知のクリストファー・リー版の１９５８年製作ハマーフィルムプロダクション。

監督はテレンス・フィッシャー。吸血鬼ハンター、ヴァン・ヘルシング役はティム・バートン監督が大ファンだったということを最近知ったピーター・カッシングですね。



幼い頃ゴールデンタイムでも深夜劇場でも親のそばで震えながら観てたのを今でも鮮明に覚えています。

怖くて蒲団から出れない事は観る前からわかっていたので先にトイレをすませておいた、という記憶は誰にでもあるかと思います。



今観なおしても色褪せない傑作ですね。コチラの怪談映画の巨匠中川信夫監督の「東海道四谷怪談」と東西で双璧となす作品と言えるでしょう。



ラスト、朝日を浴びながら灰となっていくドラキュラの何と物悲しい事か。
水も十字架ニンニクも致命的、というあまりにか弱いダークヒーロー。

岩明　均の「寄生獣」でパラサイト田村が自分たち寄生生物を

「我々はあまりにもか弱い。だからあまりいじめるな」
という漫画史上に残る名セリフがありますが作者の岩明さんは何だかこのドラキュラの儚さから感じだしたセリフなんじゃないか、と勝手に想像したりしました。